読んだ本

名駅の交差点。
そこは、名鉄百貨店とミッドランドスクエアに挟まれた、大きな交差点。

名駅の麻布テーラーに用事があり、
大きな交差点の信号待ちの間に地図を開こうと。

そう。最近何かと話題のAIを活用して。
スマホに語りかけました。

ふたむら 「OK、Google。 麻布テーラー 名古屋」

Google「アダルト映画館 名古屋 の検索結果はこちらです。」

おいっっっっ!!!!!
勘違いも甚だしいわ!!!
しかも、真っ昼間の若者がわんさか行き交う交差点のど真ん中で
間違った検索結果を大音量で読み上げなくてもいいよ!!!!
シュールだよ!!!!!
履歴残るし、勘弁してください!!!

アマゾンエコーとか、迂闊に導入できないわ!!!

という事実に基づいた茶番は置いといて、
どこまで行ってもAIに取って代わられないであろう考え方を学べた本を紹介します。

はい。
ぼくの師匠にあたる博報堂の河西智彦さんの著書が出版されました!!
(弟子は自称です。たぶん知られたら、弟子じゃないよ。ってそっとささやかれると思います。)

逆境をアイデアに変える企画術 ~崖っぷちからV字回復するための40の公式~



10月3日(火)がAmazon発売日ですが、本の厚さの割にすぐに読み終わることができます。
まるで、河西さんが耳元で優しく音読してくれているような、
そう、息遣いまで感じるような感じです。
目、閉じてくださいね。たぶん息遣い感じますから。

ということで、光の速度よりちょっと遅いくらいで本の感想を書くことができます。

色々と書きたい感想はありますが、
一番好きな内容は、これです。

「広告の最終目的は、クライアントの売上を上げること」

どうしてもイメージやなんとなく感のある広告を打ちがちなとこを、
ずばばばっっっっと、「クライアントの売上を上げる」と断言しちゃっています。
広告の目的ってなんだろうという大切なものを見つめ直すきっかけになります。

カンヌがなんや宣伝会議賞がなんやとかではないですね。
広告賞ではなく、あくまで、「クライアントの売上」。
気持ちいいくらいの割り切り感。
もちろん各広告賞を軽視しているわけではなく、
本当に相手のためになるのは何かという逆算の発想からだと思います。
(ここは語弊があったらすみません。)

河西さん自身が宣伝会議でコピーライター養成講座を担当されていたり、
名古屋では9月末まで広告プランナー講座を担当されていたりと、
たくさんの教える機会を持っていらっしゃったからこそ、
難解な言葉が無く、本の内容がすごく噛み砕かれていてわかりやすくなっています。

公式という表現を使うことで、
広告業界初心者でもとっつきやすく、再現性が高い内容になっています。

また、自分のような広告業界にそこそこ浸かっている人間でも読み応えのある内容になっていて、
総じてまとめると、こんな感じです。

☑顧客の商品力を中立で確かめ、本当に良いものか見極める。
☑顧客のビジネスモデルを研究し、売上が立ちそうなポイントを探す。
☑顧客のビジネスサイクルを知り、キーポイントになる箇所の広告を出す。
☑常識を忘れ、理想を追求した中から逆算して広告を作る。

特に最後の常識に関する内容は、
社会人経験が長い人ほど常識(心の天井)の中で行動をしているため、
発想を飛ばしにくいそうです。
個人的には、社会人経験が長い人ほど、自分自身で仕事を判断できてしまうので、
できないことはそこから先の発想をしないのではないかと思います。

これはAIが発達した時代にこそ必要かなと。(冒頭のこじつけ)
考えることをやめてしまったら、良い発想を思いつかないし、
なにより、楽しくない。

実際に河西さんのコピーライター養成講座上級コースと広告プランナー講座を受講していましたが、
天井を作らず自由に考えることはすごく面白い。

実現できるかどうかは抜きにして、はじめから実現できないことを考えるよりも
「もしかすると、やってみればできるかも。」と思えるほうが、楽しい。
そこから面白いアイデアが生まれてくることも経験したので、
アイデアに行き詰まっているとか、周りの人から真面目なアイデアだねって言われる人にこそ読んでいただきたい。

ほんっと、もう河西さんの吐息を感じるくらいの読みやすさ。(2度目。)

森永製菓やひらかたパークなど有名所の企業の事例ではあるけど、
その背景にある仕事や考え方は意外と泥臭く(失礼でしたらすみません)
泥臭い分、自分たちも頑張って考えればここまで発想できるんじゃないかと
希望を持たせてくれるような面もあります。

どちらかというと広告担当者入門編の本の印象ですが、
幅広い人にプラスになりそうな本なので、(河西さんの)一番弟子であるとか関係なく、掛け値なしにおすすめです!

ぼくの場合は、生まれた時から強めの天然パーマという崖っぷち状態だったので、
できればアイデアでこの逆境を乗り越えたいものですが、
V字回復できるような見込みがあるのであれば、その企画書を買いたいです(笑)

ちなみに河西さんの本の次に読み始めた本は、これです。
こちらも諭吉先生の吐息を感じるくらい読みやすいです(笑)
日本人なのに、今まで読んだこと無くてごめんなさい。。。



河西さんへ出版記念のお祝いとして、店頭販促ツールとして
逆境をアイデアに変える企画術 ~崖っぷちからV字回復するための40の公式~の絵をプレゼントさせて頂きましたが、きっと捨てられていることと思います。

プレゼントしたオリジナルの絵と近しいバージョン2を描きましたので、
良ければ販促ツールとしてお使いください。
全国の書店さんもぜひお願いします。

ピラニアに喰われそうな人がV字回復して楽園へ辿り着く絵です。
逆境をアイデアに変える企画術 ~崖っぷちからV字回復するための40の公式~


読んだ本