よもやま話

ニューヨークマンハッタンは、西をハドソン川、東をイースト川に囲まれた、摩天楼。
さてはて、世界の中心マンハッタンですらセントラルリバーがあるかわからない昨今、ぼくの出身は名古屋の大都会、中川(セントラルリバー)区です。世界の中心ですらひっくり返る、天下のリバーサイドタウンです。
隣におわします中部に轟く一級河川の庄内川、氾濫したらわたくしめの命は危ういです。

みんな大好き、セントラルリバー。

今回はこんな感じのゆるいスタートです。
記事もゆるめです。
言葉って難しいなあと社会人になってから感じたことを書いていこうと思います。

上司とうまくコミュニケーションが取れないのです

一緒にお仕事をしているとある女性から、このようなご相談をいただきました。
彼女はキャリアが長いですし、仕事もできる方です。どのような職場でも嫌われることはないでしょうし、人前に出たら大変良い対応をされます。間違いなく会社のエースです。

ただ、それでもその企業の上司といいますか、ボスとはコミュニケーションが取れないと言われるのです。

そもそもコミュニケーションって何?

この記事に書きました。記事開いてびっくりしたのですが、4年前なんですね。とんでもない。
結論だけ書きますが、コミュニケーション能力というのは「相手の質問に正しく答えること」だと考えています。


優しい優しいたかのさんが、かつてこのような記事を書いてくださっていました。ウェブ用語が入っていますが、業界違う方が読んでもわかりやすいです。
※たかのさん、わざわざ追記してくださってありがとうございます。


※2022年6月15日追記

Twitterに投稿しましたら、様々な意見やアンサーソングをいただきました。



鰻の御仁のお考え、さすがとしか返しようがありません。感情が合うかどうかってすごく大事ですよね。同じとこで良いと思ったり、嫌だと思ったり、そういった感覚が似ていることが仕事する上でも非常に大事だと思います。
美味しい鰻の白焼き、食べに行きましょう。



天使の絵文字が釣り合っていないほどのキレッキレな一言、ありがとうございます。
親分っぽくて好きな一言です。

フルコミの仕事だと絶対にやらなきゃならないですもんね。わかります。



癖が強いのは、髪だけではないのです。

コミュニケーションができるだけで大幅に仕事がやりやすくなるのも事実です。
でも、後ほど述べますが、コミュニケーション能力こそ後天的に身につくものだと思います。



にゃーんしてたら、たっくんが記事書いてくださいました。

我らのたっくんの優しさ。
たかのさんもたっくんも優しいです。
冒頭の見出しでもある、これに非常に共感です。
「時間を無駄にしないのがやさしい」
営業でも会議でも、なんでもそうだと思います。みんな、命削っているのです。

追記終わり。

先日大学生向けに話す機会がありました

本題とずれるので色々と割愛しますが、本を書いた時の関係で、愛知大学の労働経済学の授業で少しだけ話す機会をいただきました。
学生向けに社会で働いている人の話をお届けするコーナーなのですが、学生はコミュニケーション能力を上げたい。などと言います。

ぼくはこの意見には?で、コミュニケーション能力は必要だと思うのですが、学生が考えるコミュニケーション能力と社会人が考えるコミュニケーション能力は違うのではないか。と。
いわゆる、誰とでも話ができて、うぇーいってするのがコミュニケーション能力ではない。敬語とかの丁寧な言葉遣いができるようになるのもコミュニケーション能力ではない。
相手と建設的に議論をして、物事を先に進めていく能力こそ、コミュニケーション能力だと思います。だからこそ、相手の質問に正しく答えることをコミュニケーション能力だと定義しました。
誰とでも話ができたり、敬語が使えるからといって、それでビジネスが進むわけではありません。

では、建設的に議論をするってなに?

何もゼネコンに入社してください。というわけではありません。ごめんなさい、渾身のギャグで話が漂流しました。
建設的とは、前向きに議論を進めていくということではあるのですが、議論を進める上で、会話が噛み合わないと議論は進みません。よく言われる、言葉のキャッチボールでしょうか。

言葉のキャッチボールは、友人間であれば意識することなんてないと思います。むしろ、多少ボールがずれたところで誰も被害を受けないし、そもそも気にしちゃあいない。
しかしこれがビジネスになると変わってきます。みんなで一生懸命目標に向かって頑張っている中で、議論が空回りしてしまいます。ボールを受け取ることもできないし、投げても明後日の方向へ行ってしまう。
さらに難しいのが、本人には自覚がないことも多いのです。
とはいえ、自覚をして、改善しようと頑張れば、改善できる問題だと思っています。

なぜボールが明後日の方向へ行くのか?

・相手の発言に対して(自分の中で早めに)結論を出してしまう
・相手の考えていることを独自に解釈してしまう
・わからないことをわからないと言えない
・都合の良い言葉(横文字とかよく使う言葉)で解決したふうに見せてしまう
などがあると思います。
挙げればもっとあると思いますが、こんなところです。
たかのさんの記事にもあった言葉を借りると、思い込みの影響も大きいと思います。

改善するには?

1.わからないことはちゃんと聞く

聞くというより、言葉の意味を確かめるということです。
この記事であればコミュニケーションについて書いています。
コミュニケーションのテーマを中心にしたブログです。と言えばそれまでなんですが、「コミュニケーション」って人によって捉え方違いますよね。相手はその言葉をどうやってとらえているのか、定義づけしているのかを把握してから議論を進めることが大事です。
言葉の定義がずれていたら会話が噛み合わないどころか、結論だってずれてきます。

2.数字で考えられるところは数字で考えた上で、もう一歩先を考える

今月の新規問い合わせ数は〇〇件でした。先月と比べて+〇〇件です。と報告するのは良いです。
しかし、数字の内訳は?先月の問い合わせ種別を比較したらどう違ったの?など、一歩踏み込んだ内容に回答できないと議論が止まってしまいます。
そのため、会話をする時には常にその理由を考えたり、なぜ?と心で問いかけながら話をすると良いと思います。

3.誰の意見なのかを確かめる

他人の意見をまるで自分の意見であるかのように会話が進むケースがあります。
誰が何を言ったのかをしっかりと確かめないと、急に意見がひっくり返ることもあります。
たぶん、思っている以上に誰が何を言ったのかは大事です。

4.自分の過去の経験を結び付けない

あぁ、あの時こうだったから今回もこうかもしれない。と思うのは自由ですが、それを今回のコミュニケーションの結論にするのは良くないです。それが思い込みの一つにも繋がります。
まずは相手の意見を最後まで聞いて、その上でわからないことは質問する。全ての内容が理解できた時に、答えを出す。そうすれば、相手との会話のずれが少なくなります。
そうはいっても相手の発言が理解できないから困っている。と言われればそれまでなんですが、理解できないならその理由を考えるべきです。
言葉の意味がわからないのか?相手が言っている専門分野への理解が不足しているのか?話のテンポが早すぎてついていけないのか?など、一つずつ考えていくのが良いと思います。

MBA的改善方法?

大学院の組織論的に言えば、循環的因果律によるコミュニケーションのコンテクスト・コンテントを意識した上で創造的コミュニケーションを行っていく必要があるんですよね。
世間一般の理想的なコミュニケーションは因果関係(循環的因果律)で成り立っているわけです。ある種のトップダウン組織であれば、直線的因果律でコミュニケーションが成り立っていることもあると思います。しかし多くは、循環的因果律。そもそも直線的因果律のコミュニケーションの組織であれば、受け手はコミュニケーションで悩むポイントが本記事とずれます。受け手に発言権がないのですから。

などと言えども、そもそも循環的から難しすぎます。仕事でこんなこと言う人はいるのかもしれませんが、まあそんな感じです。
ぼくの中での循環的なんて言葉は、酒の注ぎあいだけです。

詳しくはこちらを御覧ください。


まとめ

コミュニケーション能力というか、相手の意図を汲んだ上で会話する能力は必ず上がるのです。
だからこそ、諦めずに毎回毎回「もっとうまく伝えられなかったか?」「相手の意図はもしかしたらこっちの意図だったかもしれない」など、常に反省して会話毎に振り返るのです。
これがつらいですが、修行だと思ってやるしかないのです。
わたくしめ、新卒から3年間、人権とか関係なく徹底的に教えていただきました。当時はつらかったですが、今ではあの日々に感謝しかありません。

ということで、必ず能力向上しますので、めげずに頑張りましょう。

CMの略はコミュニケーションではないのですが、好きなCMは?と聞かれたら、恋は遠い日の花火ではないし、人生には、飲食店がいると思うのです。特に2つ目は疲れている時にみたらもう、ふぁあああという気持ちになります。

人はいつだってくだらない話するし、弱音だって吐くのです。でもそうやって、一緒に飲みたいと思える人がいるだけで、幸せなのです。



20代後半に読んだこの本、すごく面白かったです。



よもやま話