Google アナリティクス

黒い四角い箱からジャズなんぞを聴かせ、竹久夢二の女にでも目をやりながらエンタの1本も吸わせりゃあ、それだけでじゅうぶんなサテンだと言えよう。そんな洒落たサテンですら、博打や保身の話があふれる今日日、ともすれば、人のお命だって銭金の前じゃあ秤にかけるほどの重みにならんのではありませんか。一体全体、こんなご時世に仁義や人情なんてあるんかいと世に問いかけたくで候。

どうも、文豪っぽい入りのぼくてす。
天パはね、伸ばし続けると文豪っぽくなるのです。
ぼくにもほしいです、明るい、明日。

今日はGoogle アナリティクスの話を書いてみようと思いますが、GAに詳しくない方向けです。UAであり、GA4ではありません。有識者の方々に出会いたい場合は、こちらの記事を御覧ください。


なお、わたくしはドラクエ6で言うところの最初の村、ライフコッド村の村民にすらなれなかったNPCです。
上記の有識者の方々は隠しダンジョンにお住まいです。郵便、届くのかな?

よくある相談

「わたくし、制作会社勤務です。とりあえずGoogle アナリティクスの見やすそうなレポートをクライアントに送っているんですが、それ以上でもそれ以下でもありません。
この先、どうすればよいのでしょうか?Google アナリティクスはもっと活用できるのでしょうか?」

結論、制作会社で保守費用をそんなにもらっていないなら、別にGAごりごり見る必要ないのでは?と思います。たくさんGAみて、見つけた改善内容を提案してOKもらったとしても、サイト改修費で得られる利益はサイト制作利益+月額保守費用に比べたらおそらく安いもんですし、何より金額だけ見たらコスパが悪いと思います。

ある程度しっかりとお金を頂戴しているのであれば、GAみて改善して結果を取っていくのが良いと思います。このあたりは、制作会社さんというか、その企業の正義があるのです。人には人の正義がありますし、どこにだって、誰にだって正義はあるのです。意見や正義の押しつけだけで物事進むんなら、アムロもシャアも喧嘩しないのです。
なお、機動戦艦ナデシコ第24話のタイトルは「どこにでもある『正義』」です。

とはいえ、こんな無粋な回答で終わってしまっては芸がないので、ぼくが比較的使うし、あまり手間がかからないレポートを少しご紹介できればと思います。
有識者の方々、お読みいただきありがとうございました。大変光栄です。これ以降は得るものがないので、ページを閉じてくださいませ。

はじめに

どのレポートを見ればよいのか、どんな機能を使えばよいのかは、いろんなブログや経験でカバーすれば大丈夫です。
しかし大事なのは、そのレポートに表示されているデータを正しく認識できているか、安易にカスタムレポートやデータポータルで好きなように作りすぎていないか。
このあたりは、衣袋さんのセミナー(終わってしまったけど...)を始め、有識者の方々から学ばせていただくことが重要だと思います。

以降、一つ一つの細かな設定方法とかレポートの見方は紹介しません。参考記事や本を掲載しましたので、ご参考ください。独学でじゅうぶん対応できるものばかりです。

LP×2ページ目

セカンダリディメンションをお使いください。
個人的にすごく好きなレポートです。やっぱりなんだかんだ言って、LP大事ですよね。自分たちが集客したいコンテンツに対してちゃんと意図した通りに進んでくれているかとかは見ておきたいところです。
案件入るときは、LP TOP⇒2ページ目は必ず見ます。

LP×参照元 or チャネル

セカンダリディメンションをお使いください。
これも好きです。LPというか、ページごとに主要集客チャネルを見ておく感じです。

カスタムセグメント

特定ページを見たCVユーザーを見るとか、ヘビーユーザーを見るとか、言語圏を見るとか。
カスタムセグメントを使わなくても、標準で用意されているセグメントを使用するのでも非常に良いです。いきなり自分の好きな通りにセグメントを作ろうとしても難しいので、できるところから使っていくのが良いです。
標準で用意されているセグメントの定義は、カーソル当てると出てきます。
(絶賛胃腸風邪で胃が痛いので、キャプチャなしでお願いします)

学びたい方はこちら。
100選(遠い目)


チャネル別

標準レポートです。
参照元 / メディアを見がちなんですが、ここはやっぱりチャネルレポートから。習慣化です。打ったら戻る、真ん中へ。ってCMありましたよね。これくらい習慣化。


ということで、大局から順に深堀りなのです。


いちしまさん、(押し付けたにも関わらず)尊い記事をありがとうございます。


グーグルビジネスプロフィールからの流入

ぼくのクライアントさんだけなのかわかりませんが、店舗型のローカルビジネスが多いです。GBPからの流入って、ローカルビジネスの場合はいわゆる質の高いユーザー(指名含む)になることが多い印象です。CVRが爆上がりしていることもありますので、通常のorganicと同列で見るとなんだかなあと思うことも多々あります。
設定方法はこちらです。どどーんと2記事。



ブログ別

GTMでコンテンツグループ作って見てます。カスタムディメンションでも良いと思います。
年度ごとで見たり、執筆者で見たり。
前どっかで書いたかもしれませんが、年度ブログは何気に好きです。(ほら、クライアントさんによってはおサボりになられる年度あるじゃないですか...)

施策打ったページ起点に定点観測

地方中小は少額予算だからこそ、一つの施策に対する様子を見たいのです。
キャンペーンページ前後の動きや新サービス追加後の動き。あとはアップデートなどで順位変動したページの動きを見るのも良きかと思います。
キャンペーンとかモニターページの定点観測が多い印象です。

GAタグ二重計測

ちょっとレポートの使い方からはずれますが、大事なとこ。
スクリーミングフロッグ入れているので、こちらの記事通りにタグ確認します。小規模であれば目視でも良きかもですが、色々とつらいのはたしか。


ユーザーエクスプローラ

1CVが貴重なサイトはできる限りCVユーザーの行動を全て追えるようにします。
カスタムディメンションでクライアントIDを実装しておくと幸せな未来があるかもしれませんし、ないかもしれません。


イベント計測

これも実装系ですが、実装しているところは見てもよいかと思います。
TEL計測とか外部予約サイトでGA/GTM実装できないものとかはイベントクリック数で計測したり。
地方中小企業の場合は、イベント計測するのがGA活用への一歩目になりそうな気もします。

時間や曜日の計測

特に曜日への風当たり強いですよね?Urchinの頃になにかされたのかな?すねてるのかな?

このあたりはカスタムレポート or データポータルで見ています。ディメンションには標準で格納されておりますのよ。カスタムディメンションでタイムスタンプとってもいいけど、地方中小で使うかどうかは別問題。

サイト内検索のCVキーワード

永井たっくんの本で学びました。
2年位前の本だったと思いますが、知ってからはずっと使っている設定です。たっくんが神に見えたのは気のせいでした、人でした。

自社でサービス対応外のキーワードでの検索が入っててなんだろうと思っていたものをCVと紐付けると、あぁ、やっぱりCVしてないから流入段階でのミスだなあとか。(ある程度は既存レポートでもわかりますが、より詳細見るならこっち)
カスタムディメンションや諸々の設定が必要ですが、本に書いてあるので、お金で買えるカスタムディメンション。


中小企業でも小規模サイトでも、GAを扱う人はヒットのことを考えておくべき

なかなか理解しにくい概念だと思いますので、ヒットとセッションを身近な事例で例えたいです。
有識者の方々、間違っていたらご指摘ください。しかし、胃腸風邪のため優しくお願いいたします。
なお、普段隠しダンジョンにお住まいで、現在ライフコッド村へ単身赴任中の郡山さんの記事にも詳しく書いてあります。くれぐれも下記記事を正としてくださいませ。


とある飲みDayのぼくのログをGAのセッション、ヒットに無理やり重ね合わせるなら、こうだと思いました。

18:00 飲み屋in(セッションスタート・ページビューヒット)

20:00 2軒目飲み屋in(ページビューヒット)

21:00 3軒目予約TEL(イベントヒット)

21:30 3軒目飲み屋in(ページビューヒット)

23:30 4軒目向かう途中にキャッチに捕まる(イベントヒット)

23:45 4軒目スナックin(ページビューヒット)

25:00 5軒目バーin(ページビューヒット)

25:40 5軒目バーで寝る(イベントヒット)

26:00 起きる(イベントヒット)

26:30 同席者を介抱(イベントヒット)

27:00 6軒目ラーメン屋in(ページビューヒット)

28:00 解散(離脱)

イベント実装、大変そうだね。とかそういうのは横においておきましょう。
基本的に、お店に入る(=ページビューヒット)と定義しています。飲みに行くなら、お店入るのがきほんですよね。サイトのアクセス数計測するなら、PV計測するのがきほんですよね。お酒もGAも詳しくないので知りませんが。
お店に入る以外のことは、何が起きるかわかりませんので基本的には、イベントヒット。自分たちが取得したい出来事に対して予め実装が必要です。

GAのユーザーサマリでは1セッション、6PV。と表示されるでしょう。細かく見ていくのであれば、1セッション、6ページビューヒット、5イベントヒット。
しかし、ユーザーサマリレポートにはイベントヒットは表示されません。というより、ヒットそのものが表示されないのでわからないですよね。
もはやヒットさんは隠しダンジョンにお住まいなのでしょうか。

仮にキャッチに捕まるというイベントヒットを実装しているのであれば、1年間で飲みに行くたびに「キャッチに捕まる」をイベントヒットとして飛ばしておけば、どのシーズンにキャッチに捕まるのが多いのかわかりますよね。大事。
なお、イベントラベルとかにエリアを入れておけば、どのエリアで捕まる回数が多いのかとかわかりますよね。便利。

ここまで付き合わされる飲み会はハードだから、コンバージョンは解散にしたい。という意見はまあ、あれしておきましょう。飲みに行ったときの各々のコンバージョンの定義を聞くなんて、そんな野暮なことはしません。人には人の、コンバージョン。

今回は独自ルールを設けているので、0時にセッション切れません。当たり前ですよね?
セッション切ってほしい気持ちもわかりますが、飲みメンタルやばめの人たちのセッションは、この程度では切れません。むしろ夜のヒートマップ見たら、彼らの全身は真っ赤に燃えています。

終わりに

ぐだぐだでしたが、こうやって身近なものからGAを好きになってもらえると嬉しいです。

いつぶりか忘れるくらい久しぶりにGAに関する記事を書きました。
本職とは?と攻めないでください。

これでアドベントカレンダーへの寄稿は終わり、今年はなぜか(自業自得)新規ブログ6記事をアップしました。
ご参加くださったみなさま、本当にありがとうございました。
個人的にお声がけさせていただきました方々も、快く引き受けてくださりありがとうございました。

途中で追加されたカレンダー2と3の気持ちになったならば、たぶん彼らはこう言うでしょう。
「おれら、そういう人たちのエントリー用に作られたカレンダーじゃないよね?」


来年は余生をゆっくりと過ごそうと思いますので、たっくん、来年もよろしくおねがいいたします。
主で動いてくださった石井さんを始め、TwitterのDM等でフォローしてくださった皆様、本当にありがとうございました。たかのさん宅で飲めないことが心残りです。


また来年もアドベントカレンダーでお会いできることを楽しみにしています。


さて、今日も今日とて着物でめかしこんだ小粋なママの手料理でも食べに行きましょうか。


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