WEB

禁酒中に自宅のウイスキーボトルを開けて匂いを嗅いで悦に浸っていたエピソードを酒飲みの友人に話したら、「アル中だよ」と言われました。
あなたにだけは言われたくなかった、どうも、ぼくです。

これはアドベントカレンダー8日目への寄稿でございます。

もう一つのカレンダーには、森野さんの記事です。
この記事の投稿が遅れてしまったので、森野さんの記事は読了しちゃいました。
そのため、上記記事についてもちょっと触れて書き上げております。

記事で一言について書かれていたので言いますが、毎日堂で一番好きな一言は【毎日堂 その1514】のこちらです。
--
子どもから「オヤジギャグを言え」と言われてとっさに出てこないのが喫緊の課題。

日頃からいざという時のための準備をしておかないといけないと痛感した。
--

後世に残したい一言。

MBAとは、いわゆるMBAというやつです

本とかいろんなとこでみる、MBAというやつです。
MBAの資格がほしいわけではないのでそのあたりにこだわりはないのですが、経営全般を体系的に学べることに魅力を感じました。
厳密に言いますと、ぼくのコースはEMBAというコースになりますので、起業家向けというよりかは、事業承継と言いますか、企業内での管理職ポジションコースです。


名古屋商科大学大学院(NUCB Business School)に通っています



非常に洒落たキャンパスにどやどやしながら通っています。
ほら、わたくしはコメダじゃなくてスタアバックスやタリイズが似合うジェントルメンなので、こういったキャンパスがお似合いなのです。天パですけど。

さらに教室はこんな感じなのです。
えぐぜくてぃぶなわたくしにお似合いの、えぐぜくてぃぶな空間なのです。空間は違いますが、東京校も大阪校もありますので、全国に学生います。


余談ですが、学校の中でどちらかというと、くずポジションです

結論から言いますと、学歴ロンダリングに失敗しています。
スラム出身の学歴をロンダリングしようと思ったのですが、そういった浅はかな考えが甘かったみたいです。
残念ながら、学校では「くずやなあ。」と言われてしまっています。学内でも(たぶん)トップレベルの品格を重んじるゼミに入ったのに同期からは「君の品格で入れるなら、みんな入れるね」とのお言葉。

同期の娘さんがぼくの写真を見た時に「パパの学校、こんな不良いるの?」と言われたみたいなのです。えぐぜくてぃぶやジェントルメンは一体どこへいったのか。

娘さんよ、人間やってきた先輩として伝えたいのは、人を見た目で判断しないことだよ。

そもそも通った理由

ウェブマーケティングは楽しいし、好きですが、ウェブの限界があることも知りました。
ウェブだけではなく経営全般をみたいなと思った時に、自分の経験してきた戦術論じゃなくてちゃんとした?戦略を体系的に学びたかったのです。また、今までの交友関係も偏りがあると思いましたので、全く異世界の人と触れ合ったら面白いことがあるのでは?とも思いました。

結局地方の解析屋さんって、解析だけじゃ食べていけないのです。それは以前にも記事で書きました
しかし、じゃあ解析屋さんがデザインやコーディングを新たに学んでそちらの道に進むかと言われると?なわけでして、だったら何するかと言ったら、頭を鍛えたり、人間関係を広げたりが生き筋だと思うんです。
森野さんが記事で言われていたとおり、自分の業界「だけ」で考えるのではなく、色んな業界・職種・立場の人の話を聞いたりして、その中から、今の自分とクライアントさんだったら何が実現できそうか?を考えて行くのが大事だと思っています。これの数が多ければ多いほど、提案の引き出しになるし、結果、実行できた数が増えてくるのでクライアントさんにも貢献できるのかなあと。

通ってよかったのか?

まだ途中なので判断しにくいですが、良かったとは思います。知らないことを学べます。
しかし、本気で向き合えば向き合うほど、めちゃくちゃ時間必要です。
最近のぼくはその時間の確保が難しくなってきているので、4年以内に卒業する長期履修へと変更しようか検討しております。

上述の人とのふれあいの点は、通ってよかったと思っています。ほんと、いろんなキャリアの人がいて、自分がいかに小さな人間だったか知りました。井の中の蛙と言いますか、「あぁ、この人には勝てないや」と思えるような人がたくさんいました。勝ち負けの定義はちょっと?な部分はありますが、なんと言いますか、そこまでハードワークしているのに大学院の膨大な課題をそのハイクオリティで期日までに仕上げるなんてもう、人類なの?って聞きたい人がいたりです。こういった出会いは貴重です。

巷で話題になる、サラリーマンより起業家でしょ的な風潮なんて、ほんとにくそくらえです。
起業家だってサラリーマンだって、できる人はできるのです。

授業内容について

基本的には、授業参加者による議論が中心に授業が進みます。先生が講義する時間は短めです。


で販売されているような教材(ケース)を用いて議論します。こちらのケースを事前に読み込んで、先生から提示されるケースごとの質問に対するレポートを作成して提出。ここまでやって授業に臨みます。書くと楽なんですが、ほんとしんどいです。ほぼ毎週土日9:20〜16:40、これの繰り返しです。
楽しいケースもあれば、微妙なケースもあります。楽しいケースは、読んでて泣きそうになるくらい感動しました。

科目について

戦略からリスクマネジメント、会計、倫理、生産管理など多岐にわたります。
会計とかは普段全く触れないので、非常に良かったです。理解できませんでしたが。
戦略については後述のため一旦飛ばしますが、ウェブだけで生活していると在庫や物流、製造現場のことなどが話になることはありません。ビジネスが部門単体だけで回っているわけではなく、それぞれの現場にそれぞれ大事な人がいるということを知るきっかけになりました。バリューチェーンとはよく言ったものです。
たぶん学校行ってなかったら、IFRSWACCIRRも知りませんでした。こういった横文字攻めはウェブ業界に似ています。ちなみに未だに理解は乏しいです。

結局学校でしょ?

いやもうほんと、そうなんです。
正直に言いますと、議論が机上の空論で終わるときもあります。
なので、良し悪しは人によって分かれるのでここではその終わりのない議論の結論を出しませんが、考え方として大事なのは、卒業までの費用を払っても、結局それ以上の費用対効果が得られればOK。と捉えることが大事だと思います。
事業主であればなおのこと、一つのアイデアで一気に投資分をペイできる可能性だってあります。こうした投資ができなくて、どうやって自己成長していくのか。という気持ちです。
我々の業界で言うところの東京への交通費やセミナー参加費について過去に記事で書きましたが、やっぱり自己投資は大事なのです。

ウェブマーケとMBAは相性良いと思います

戦術論と戦略論のどちらも必要ですし、ウェブは最新トレンドを追っていくのですが、MBAはある程度古典的な部分からその時々の意思決定に関わる決定者の感情まで慮りながら、事業や意思決定を考えていきます。ウェブとは路線が違えど、最終ゴールは近しいところに存在しているはずです。

ウェブも経営も仲良くしましょうよ

ウェブと経営を分断するから良くなくて、どっちもつながっているものだと考えています。
ウェブが担うのは、マーケティングミックスの4PによるPromotionだけではないのです。場合によってはPlaceも担いますし、購買体験を踏まえるのであればProductにも関わるはずです。
ウェブは購入させるだけでなく、ブランド構築にも役立つはずなのです。
ブランディングという言葉はよく理解していませんが、サービスを知ってから、購入して、利用して、誰かに紹介する間にサービスへのギャップがあってはいけないと思うのです。もちろん多少のギャップがあるのは当たり前ですが、極力減らしていく必要があると思っています。
誇大広告が最たる例ですし、採用活動だって面接と入社後では条件が変わっていたら嫌ですよね。こういったものを無くしていくのは戦略レベルの意思決定だと思いますが、それを実行するのは戦術レベルだったりするはずです。

戦略論も戦術論も上下関係無く仲良く頑張っていきたいと思っているのです。

戦略から戦術まで一気通貫でできることの価値

これからはここに価値が出てくるのでは?と。
大手外資系コンサル企業の価値もあるのですが、戦略から戦術まで一気通貫でできるコンサル企業にもスポットがあたる時代だと思います。
中小企業にはなおのこと、少額予算でこれら全部を小さくても良いので実行することに価値があると考えています。
コンサル専門企業の戦略設計の6割でも大丈夫なので、6割のできる限り外さない方向に対して、戦術と組み合わせて頑張って戦っていきたいのです。

だからこそ改めて戦略論を学びたい

別に何もMBAっぽいようなことを言いたいわけではないです。
「御社の場合はポーターの基本戦略で言うところのコストリーダーシップを発揮できる企業ですので、市場を取りに行く戦略で進めましょう。来年には経験曲線効果も出てくるため、今以上にコスト優位性を作れそうです。それに加えて自社のバリューチェーンをもう一度見直し、うんちゃらなんちゃら」とかってそれっぽいことを言って煙に巻きたいわけではないのです。

もちろん
「御社のサイトはこのチャネルからくるユーザーはこのLPへの流入が多く、CVRがうんちゃらなんちゃら」みたいな話をしたいわけでもないのです。

相手に伝わる言葉で会話をしたいのですが、その会話の質を高めるには自分のスキルや知見を高める必要があります。
幸いにも多種多様な人と触れ合ったりできるので、非常に良い経験になります。

今後どうしていきたいのか?

学校出たからといって、MBAホルダーだぜ。どや。ってしたいわけではありません。
今の時代に求められているものを直感とかで探しながら、生き抜いていきたいだけです。

よそはよそ、うちはうち

小さい頃、おばあちゃんから言われました。
どうしたものか30年近くも経つとわかってくるもので、まさに自分が目指していく方向もこれです。
他社と似たような部分で競うのではなく、違いを作る方向です。
違いにこそ、選んでもらえる理由があります。
ありがとう、おばあちゃん。

とまあ、おばあちゃんの言葉の引用が出てきましたが、もしかしたら、
「戦略で大切なことは全ておばあちゃんに学んだ」
みたいな時代に媚びたテーマで1記事書けるのかもしれません。
ちなみにおばあちゃんの言葉は、名古屋弁の中でも、日比津弁らしいです。よくわからんけど、細かい。

MBAに迷われている方へ

ものすごく大変なので、気軽におすすめできるものではありません。
何らかの課題感や悩みごとがあって通うのであれば、おすすめします。しかし、家庭がある方は、家庭内でちゃんと話し合ってからでも良いと思います。NUCBの場合、入学1ヶ月目(4週間)で、死を見ます。それを越えれば比較的楽(麻痺してくる)のですが、でもやっぱり、大変です。ご家族の理解を得られてからでも遅くありません。

あと、仕事にすぐすぐ活きてくるかと言われると?な感じがします。
ここで得た気づきを自分の中で精一杯考えてみて、その結果、仕事のプラスになることもならないこともあるって感じでしょうか。何が大事かって、気付ける数を増やすことかと思います。

なお、こういった学校に通う目的を営業目的にしている人は論外だと思います。

ってことで、まもなくNUCBを卒業するアドベントカレンダー24日目の関戸さん、こんな感じでどうでしょう?

来年はまだ涼しいバーで遅すぎるくらいのギムレットを飲み干した後、ゆっくりとF91を観返したいものです。これぞ、品格。




WEB